小倉百人一首 - 式子内親王

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89 式子内親王
玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの よわりもぞする
現代語訳  
我が命よ、絶えるならば、絶えてしまえ。このまま生きながらえれば、(恋心を表さないように)耐え忍んでいる意思が弱ると困るから。
作者  
式子内親王 (しょくしないしんのう)
?〜1201 平安末期・鎌倉初期の歌人。後白河天皇の第3皇女。賀茂斎院をつとめた後に出家。歌を藤原俊成に学んだ。
文法と語句
玉の緒よ ― 「玉の緒」は、玉を貫き通す糸。ここでは、自分の命。「よ」は、呼びかけの間投助詞。
絶えなば絶えね ― 「絶えなば」は、ヤ行下二段の動詞「絶ゆ」の連用形+完了の助動詞「ぬ」の未然形+接続助詞「ば」で、順接の仮定条件を表し、「絶えるならば」の意。「ね」は、完了の助動詞「ぬ」の命令形。「絶えね」で、絶えてしまえの意。二句切れ。
ながらへば ― ハ行下二段の動詞「ながらふ」の未然形+接続助詞「ば」で、順接の仮定条件を表し、「生きながらえるならば」の意。
忍ぶることの ― 「忍ぶる」は、我慢する・耐え忍ぶの意。「の」は、主格の格助詞。
よわりもぞする ― 「ぞ」と「する」は、係り結びの関係。「も」と「ぞ」は、強意の係助詞。「もぞ」で、〜すると困るの意。「する」は、サ変の動詞「す」の連体形で、「ぞ」の結び。「よわりもぞする」で、弱ると困るの意。
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